今回のツアーはライブというよりコンサートって感じの落ち着いた雰囲気で、うっとりKAT-TUNの歌声に聴き惚れる時間が長くてとても満足度が高かったです。
会場にいるファンも、心做しかいつもより素敵なレディに見えるな…と思ってたんですが、We Just Go HardやFIRE STORMが流れた瞬間、会場のボルテージが明らかに爆上がりしてて、血気盛んさが隠しきれてなくておもしろかったです。
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観客が声を出せない状況下であることを逆手に取り、最大限活かした構成になっていて大変よかった。始まりの拍手の中で響く一曲目「Ain't Seen Nothing Yet」のピアノのイントロの美しさは、普通に声の出せるコロナ禍以前ではけして味わうことが出来なかっただろう。「雨音がプロローグのよう」という歌詞に、雨音にも似た拍手の音がオーバーラップしたのもまさに今の状況下だから起こり得たことだと思う。Honeyというテーマにちなんだ蜂型ドローンを使う新しい試み、視線誘導の巧みさ、転換中の映像コーナーなど、今まで蓄積してきたノウハウを活かしつつそれを進化させてより洗練されたライブになっていた。デビュー15周年を経てなお「まだまだこれから」と思わせてくれる、とてもいいコンサートだった。