元々丸ちゃんが好きな作品だと知って、見るのがとても楽しみだった。
振り返ってマントを広げたのを見た瞬間、「ヘドウィグが本当にいる!!」と心の中で叫んでいた。
お下劣なことを言ったり、急にヒステリックになったり、毒吐いたりするヘドウィグも、愛する人との日々を大事そうに、そして切なそうに語るヘドウィグも、キュートに歌うヘドウィグも、強さ全開な感じに歌うヘドウィグも、感情がこみ上げて歌えなくなるヘドウィグも、全部愛おしかった。
『The Origin of Love』は母親が物語を聞かせてるような歌声と神様の声の歌い分けに加えジェスチャーも合わさって素晴らしかったし、『Wicked Little Town』は大人の憂いを感じるしっとりしたヘドウィグの歌声だったのに対し、『Wicked Little Town (reprise)』は青いトミーの歌い方だったのがすごかったし(そして丸ちゃんだからこその…もあった)、『Midnight Radio』での歌声は力強くて、まばゆくて、愛に溢れていて、一生忘れたくない。
特徴的なウィッグに濃いめのメイクにミニドレス姿のヘドウィグはとても美しかったし、着飾っていたものを脱ぎ捨てた後の姿はどこか神々しさがあった。
全編英語で大変だっただろうし、とてもハードだったと思うけれど、ヘドウィグを生きてくれて感謝しかない。